公益社団法人全国老人福祉施設協議会(東京都千代田区、以下・全老施協)の理事らが、不適正な支出を繰り返していたことが問題となり、3月の総会で29人の理事のうち28人が辞意を表明した。関係者によると、2013年度ごろから理事らが高級料亭や高級クラブなどで飲食した際、その代金を運営費から会議費の名目で繰り返し支出しており、総額は約3300万円に上るという。昨年11月に公益認定等委員会が立ち入り検査に入り、不適切な支出を確認。全老施協は「調査が行われている段階でのコメントは控えたい。結果が出てから報告したい」としている。