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2016年11月23日号

ケアマネ調査 8割が在宅看取り経験 訪看・医師との連携が鍵

 インターネットインフィニティ(東京都中央区)は、運営するケアマネジャー向けサイト「ケアマネジメント・オンライン」の会員を対象に、看取り経験について調査した。8割のケアマネジャーが、在宅看取りを経験しており、看取りができた理由として「訪問看護や医師との連携」が7割にのぼった。有効回答数は989件。

 在宅看取りは、約8割のケアマネが経験しており、「1~5件未満」が434名(43・9%)で最も多く、次いで「5~10件未満」が191名(19・3%)。15件以上の看取りを経験した人も109名(11・0%)いた。

 看取り経験のあるケアマネに、在宅看取りができた理由については(複数回答可)、「訪問看護との連携がうまくいった」(562名、70・4%)、「訪問診療の医師との連携がうまくいった」(555名、69・5%)が共に7割前後だった。以下、「利用者家族が強く希望し、介護に参加した」(477名、59・8%)と続いている。

 一方、「介護スタッフの技量や経験が豊富だった」(195名、24・4%)、「利用者に経済的な余裕があり、サービスを十分に利用できた」(164名、20・6%)は、いずれも2割程度だった。

 今後、在宅看取りが増えていく場合、必要と思うものについて、最も多かった回答は、「在宅診療所の増加など医療資源の充実」(718名、72・6%)であった。以下、「医療・介護連携のための研修など保険者主導の取り組みの充実」(494名、49・9%)、「介護スタッフのスキルアップ」(492名、49・7%)、「ケアマネジャーの意欲やスキルアップ」(458名、46・3%)、「介護保険における加算の充実」(400名、40・4%)という結果になった。