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2017年05月24日号

訪問医療マッサージ「KEiROW」 長谷川HD 「不正防止システム」導入

 長谷川ホールディングス(東京都豊島区)のグループ会社である長谷川興産(同)は、同社が展開する訪問医療マッサージ「KEiROW」において、水増し請求などの不正を防止する「不正請求防止システム」を開発。4月~9月までの6ヵ月間、全国240店舗のFC加盟店「KEiROWステーション」で検証を行い、10月より本格的な不正防止に向けた取り組みを開始する。


 不正防止システムは、まず「ビーコン」というBluetoothによる位置特定技術を利用したデバイス(500円玉程度の大きさ)を、利用者宅や高齢者施設に設置。施術師が訪問すると、自動的に訪問日時および具体的な訪問先情報がWeb管理システムに送信され、往療実績として記録される。ITを利用した正確な訪問管理を行い、利用者や高齢者施設への訪問履歴を本部で一括管理し、専用の療養費計算システムにて適正な請求額が算出される。


 近年、訪問マッサージ、はり・きゅうによる療養費の不正請求が社会問題化しているのを受け、同社は「業界における不正請求の根絶を目指したい」と話している。